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辺野古の希少サンゴ、護岸内で保全 国内初の環境維持策

2018年5月29日 08:50

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に関連する希少なサンゴの移植を巡り、沖縄防衛局が埋め立て区域内に生息する「オキナワハマサンゴ」の採捕許可が県から出るまでの間、国内で初めての環境維持対策を6月から実施することが28日、分かった。埋め立て区域を囲う護岸の整備を進めつつ、護岸の外の海水を護岸内に送り、希少サンゴ周囲の水温上昇や濁りなどを防ぐ措置を取る。

外から水 濁り防ぐ

 一方で、国内で例がない対策措置だけに事前の実験データなどはなく、有識者からは「科学的根拠があるのか」「現実的(な対策)ではない」などと効果を疑問視する声が挙がった。

 28日に沖縄防衛局で開かれた環境監視等委員会で同局が委員に説明した。

 具体的には、サンゴの上部を遮光ネットで囲んで直射日光を防ぐことで水温の上昇を防ぐ。前方と左右の遮蔽(しゃへい)シートで水の濁りを防ぎ、後方を開放しサンゴの成長に影響する藻を食べる魚類が行き来できるようにする。さらに、ポンプで護岸の外の新鮮な海水をサンゴ付近に送り、濁りやよどみを抑えるとしている。

 防衛局は水流や推測、水温、塩分などをモニタリングし、護岸工事の影響が出たと判断した場合は工事を中止し対策を講じるという。特別対策は、希少なサンゴ周辺の環境を護岸が建設される前と同様にするために実施。環境監視等委員会で委員からの異論はなかったという。

 防衛局は移植の許可が下りるまでの「秘策」を打ち出し、護岸の整備を完成間近まで進めたい考え。

 環境省の絶滅危惧種を掲載したレッドリストに含まれるオキナワハマサンゴの移植を巡っては、防衛局が移植に必要な特別採捕許可を2017年10月に県に申請。県は一度許可したが、その後に確認された食害の対策が不十分などとして不許可の判断を下した。

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