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「流れ弾に慣れた自分が怖い」 沖縄16年前の事件、被害者の妻は… 射撃音が響く日常

2018年6月27日 05:14

 今月21日に米軍キャンプ・シュワブに隣接する名護市数久田の農作業用小屋で銃弾のような物が見つかるなど、県内で繰り返される流弾事件。数久田では16年前の2002年7月にも、土地改良区のパイン畑に米軍の物とみられる銃弾が飛んできた。畑の所有者の妻は変わらない現状に「一度や二度じゃない。また必ず起きる」と憤る。

「流弾に慣れてしまっている自分が怖い」と話す女性=24日

過去に起きた流弾事件の場所

「流弾に慣れてしまっている自分が怖い」と話す女性=24日 過去に起きた流弾事件の場所

パイン畑で2m後方に着弾

 16年前、弾は作業していた男性の2メートル後方に着弾した。男性は今年2月に病気で亡くなった。妻(57)は「シュシュシュシュという音を聞いた夫が後ろを振り返ったら土煙が上がっていて、土中にめり込んだ弾は熱くて触れなかったと言っていた」と振り返る。

 事件後、米軍からの謝罪は一切なく、自宅を訪ねてきた沖縄防衛局職員が通り一遍のおわびの言葉を並べただけだった。「パイン1個がいくらだから賠償額はこのぐらい、みたいなことを言われたのを覚えている」。賠償金を支払えばそれで終わり、とされるようで不快だった。

自分に飛んでくるとは思わない

 流弾事件のたびに出てくる再発防止策。妻は「全く期待できない」と切り捨てる。変わらない現状へのやるせなさ、諦めが数久田集落を覆っていると感じる。

 一方、日頃から集落に響く実弾射撃の音を気にしていては生活できないのもまた現実。「これだけ流弾があるのに自分に飛んでくるとは思わない。おかしいですよね。慣れてしまった自分が逆に怖い」。自戒を込めて語った。(北部報道部・城間陽介)

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