19日午後2時に、アーラミーバイを狙って本島北部の通称クイシから水深17メートルある場所に釣友と2人で降り立った濱元盛志さん。ロッドを固定する板バネにロッド・コム牙城クエHを中心とした大物専用タックルをセットして挑んだ。スタートから1時間後に相棒に2キロのアカジンがヒット。今度は自分の番だと、冷凍サバのエサを沈めた仕掛けの穂先をじっと見つめ続けた。
午後8時前、いよいよ判別が付きにくくなった穂先に「ぎょぎょライト」を取り付けようとした瞬間、小刻みな反応が現れた。竿(さお)尻に静かに待機して、食い込むのを待つと、10分間同じ動きを続けていた穂先が突如ガクンと大きく落ち込んだ。ガッチリと食い込ませたらこちらのものだと、自慢のタックルで一気に浮かせたのは98・5センチ、12キロのアーラミーバイだった。
荒れた宜野湾海岸の浅瀬に高確率でタマンが寄ると過去情報から導き出した安里和也さん。21日、白波立つ荒れた釣り場に立ち、南西の風を正面から受けてPE5号の道糸とリーダー30号、ハリス50号の太仕掛けを投げ込んだ。午後11時すぎに大物がヒット。勢い良く右に逃げる魚のファーストランを落ち着かせると、今度は逆向けに走りだした。砂地から何本もむき出しに立つ鉄筋に入るのを必死で避けると30分かけ足元まで寄ってきた。
ギャフを忘れたことを後悔しつつ、意を決して消波ブロックを降り水深1・6メートルある海中へ。Tシャツをくるんだ左手をエラの中へ差し込み、ものすごい勢いで消波ブロックを1人で駆け上がった。この場所で初めてとなる118センチ、19・85キロのロウニンアジを手に満足そうだった。(名嘉山博 釣りPower)