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足りなかったのは「強気」 甲子園かけた大舞台 興南左腕が見せた成長

2018年7月24日 08:48

 興南、走攻守で圧倒-。23日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた高校野球の第100回全国選手権記念沖縄大会決勝は、興南先発の宮城大弥が糸満打線を被安打2で完封勝利。打っては14安打を放って5-0で下し、2年連続12度目の甲子園出場を決めた。

興南-糸満 最後の打者を三振に仕留め、ガッツポーズで勝利の雄たけびを上げる興南の宮城大弥=沖縄セルラースタジアム那覇(田嶋正雄撮影)

 興南は二回、先頭の比嘉龍之介が右越え三塁打で出塁し、遠矢大雅の左越え適時打で先制。五回にも比嘉龍の左前打と遠矢の右犠飛で2点を追加した。3-0の八回にも敵失を絡めて2得点し、突き放した。

 2年生左腕の宮城は、変化球を軸に五回まで糸満打線を完璧に封じた。六、九回に1本ずつ安打を許したが、盗塁死と併殺で仕留め、全てのイニングを3人で抑えて完封。2年連続の優勝投手となった。

 全国選手権大会は8月5日に甲子園球場で開幕。抽選会は同2日に行われる。

興南、投攻守で隙なく

 【評】興南の宮城大弥が圧巻の投球。準決勝までの全試合で6得点以上した糸満を被安打2で完封した。14安打に加えて積極的な走塁も光り、無失策と投攻守で隙がなかった。糸満はエース金城龍史郎が14安打を浴びながら自責点3で粘投したが、3失策が響き、打線も沈黙した。

宮城2安打完封 緩急さえる96球

 優勝を決めた瞬間、マウンドに立っていたのは今年も宮城大弥だった。

 2年生左腕は九回2死、136キロの直球で8個目の三振を奪うと、左拳を握って大きくほえた。強打で勝ち上がった糸満を2安打に抑えて完封勝利。五回まで走者を出さない完璧な投球内容だった。全ての回を3人で締め「初回から自分のペースで投げられたことが結果につながった。めっちゃ楽しかった」と喜びに浸った。

 昨年と違う姿があった。好きだった言葉は「ドクターK」。昨夏決勝は最速142キロの直球を軸に13三振を奪い1失点完投したが、121球を要した。この日は緩急をつけて打たせて取り、わずか96球にとどめた。

 スライダーや直球をファウルで粘られれば「投げるボールがなくなったと思わせた」と抜いたスライダーをカーブのように落として相手を手玉に取った。八回からギアを上げて直球主体に切り替え、最終回でも球威は衰えずに140キロを記録。「相手を惑わせることができた」とうなずいた。

 4月から練習試合で打たれる日々が続き「投げてもどうせ打たれる。投げたくなくて、言い訳ばかりしていた」と明かす。大会期間中もピンチで顔がこわばったが、ファウルで粘られた時、ヒットを打たれた時、帽子のつばに書かれた「強気」の文字を何度も見詰めて自分を取り戻した。3年の大山盛一郎に「宮城に足りないもの」と書いてもらった言葉だ。

 最後まで内角を突いた攻めの配球に、我喜屋優監督は「ごまかしながら投げていたのに、堂々と完投した。1年間で相当成長したと思う」とたたえる。宮城は「これまでやってきたことは本物だった」と笑顔を浮かべ「甲子園でも1勝を積み重ねて優勝したい」と堂々と宣言。頼れる左腕が、より強くなって帰ってきた。(我喜屋あかね)

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