読谷村在住の山内昌浩さんは6人でチャーターした船で伊江島沖の水深35メートルラインへ。この日の最初のポイントはグルクン活性が低く、早々と場所を移動した。すると今度は船長の読みがさえ、30センチを超える太グルクンがサビキ仕掛けに鈴なりに。手返し良くクーラーボックスに投げ込み続けるも、昼前に一気に食いが止まった。60号負荷の自作ロッドを構え、1匹掛けにしたグルクンをベタ底へ送ると、いきなり大きな獲物の反応。当初想定していた3・5キロのアカジンをはるかに上回る大物感。5分間ひたすら竿(さお)が折れないように両手で支えていると、観念したようにゆっくりと浮いてきたのは40キロのイソマグロ。持参した120リットルのボックスに入り切らず、船上でさばいて持ち帰ったそうだ。
22日の午後10時、台風が過ぎ少し強い波が残った糸満西海岸。リーフの際までほど近い海岸を訪れた比嘉修一さん。岩場に立つと、目の前は砂地とリーフが半々のスペースを占める、大物魚に理想的な場所。用意したハリス30号、タマン針24号の仕掛けをキャストすると午前3時に50センチのタマンが釣れた。急いで切り身にして針に掛け、ヒットした方向に再キャスト。
午前4時、バチバチバチと道糸がリールのスプールを打つ高い金属音とともに、タマンモンスター8号が強くしなった。スタートダッシュで70メートル走られるも、手前まで寄せると、今度は大きな岩場のある右側に走った。「これは切られる」と感じ、片方の手を使って強引にリールのスプールを止めた。10分後に取り込んだのは117・5センチ、17・5キロのロウニンアジだった。(名嘉山博 釣りPower)