任期中の今月8日、膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった翁長雄志知事の葬儀が13日午後2時から那覇市松山の大典寺で行われた。告別式は午後3時から執り行われている。
葬儀では、読経の後、喪主で妻の樹子さん、長男の雄一郎さんらが焼香した。
弔辞で稲嶺恵一元知事は沖縄の米軍基地の過重負担を訴え続けた翁長氏に対し、「あなたが命をかけて取り組んできたことは、全国に大きなインパクトを与えた」と強調。「平和を希求する心は確実に次の世代に引き継がれている」と別れを惜しんだ。
県の政策参与で医師の真栄田篤彦氏は「沖縄の思いを語る姿はウチナーンチュそのものだった。あなたの成し遂げた偉業に尊敬と感謝をささげる」と語った。
遺族を代表して、長男の雄一郎さんは「野球が好き、酒が好きで、孫煩悩な普通の父親だった。知事として活動できたのは皆さまが支えてくれたから」と謝辞を述べた。