ファミリーレストラン「ガスト」や「ジョナサン」を運営するすかいらーくホールディングスが、2020年までに国内外の約3200店でプラスチック製の使い捨てストローの利用をやめることが16日、分かった。日本国内の外食大手では初めてだという。他の企業にも広がる可能性がある。

すかいらーくホールディングスが運営するファミレス「ガスト」のドリンクバー。同社は2020年までにプラスチック製ストローの利用をやめる(同社提供)

 プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しており、環境保護の取り組みを強化する。年内に日本のガスト約1370店で、客が自由に飲み物を取れるドリンクバーのストローを廃止し、20年までに日本、台湾の全店舗で使用を取りやめる。ドリンクバーではグラスだけの提供になる。

 幼児や障害者などストローが必要な来店客や、「ジョナサン」のタピオカを使ったメニューでは提供するが、既存のプラスチック製ではなく代替品を検討している。

 すかいらーくでは年間約1億500万本、うち「ガスト」では6千万本のプラスチック製ストローを使っている。現在は使用後、地域の分別方法にのっとって処理している。

 プラスチック製ストローを巡っては、米コーヒーチェーン大手スターバックスや米娯楽大手ウォルト・ディズニー・カンパニーなどが使用をやめると発表している。欧州連合(EU)欧州委員会でも、30年までに域内に出回るプラスチック容器や包装の使い捨てをやめる方針を打ち出している。

 プラスチックごみ ペットボトルやストローなどのプラスチック製品から発生するごみ。使い捨て製品の拡大で、年々増加している。海に流出し、大きさ5ミリ以下に細かく砕かれたマイクロプラスチックが特に問題視されている。飲み込んだ海鳥や魚などの体内に化学物質が蓄積して生態系に悪影響を与えるほか、食品を介して人体に入り、健康に悪影響を及ぼす懸念がある。(共同通信)