子どもたちがダンススタジオに持ち寄った100点満点のテスト用紙は4月以降から550枚以上に積み重なる。夏休みの宿題は登校日まで2週間を残して多くが達成間近だ

▼嘉手納町に拠点を置く「カデナパフォーマンスアートスタジオ(KPAS=ケーパス)」の絶対的なルールは「ダンスは2番」である。通うのは小学生中心の約100人。学業と家庭での約束事が果たされなければ「1番」好きなブレイキングダンスに打ち込むことはできない

▼文武両道を掲げるのはスポーツ界では珍しくない。しかし、ケーパスの徹底ぶりは際立つ。マイナーな競技の壁を突き破りたいという意地が指導者と子どもの双方から伝わる

▼代表のシアーズ愛さんは周りの理解と協力が得られれば子どもの成長に追い風になると信じる。周りに認めてもらうこと。その一つが100点であり、自信にもつながる

▼台湾で昨年あった世界大会で4位入賞した嘉手納小6年の津波古梨心(りこ)さんはことし最もたくさんの100点を提出した。「ダンスのためなら勉強も頑張れる。きつくても乗り越える経験を重ねたい」と頼もしい

▼ブレイキングダンスは今秋からユースオリンピック(14~18歳)の正式種目となる。メジャー舞台はそろいつつある。自己を磨く今の努力が花開くことを期待したい(溝井洋輔)