大弦小弦

[大弦小弦]毎年、沖縄勢が敗れると興味が薄れる夏の甲子園だが…

2018年8月21日 07:39

 毎年、沖縄勢が敗れると興味が薄れる夏の甲子園だが、100回記念の今大会は目が離せない。20日の準決勝で金足農業が日大三に競り勝ち、秋田勢としては第1回大会以来103年ぶりの決勝進出を決めたからだ

▼県立の農業高で選手全員が秋田出身。吉田輝星投手を軸に鹿児島実、大垣日大、横浜、近江と名だたる強豪私立を破ってきた。悲願の東北勢初優勝に王手をかけ、秋田県民の期待は高まる

▼「日本農業新聞」も初の甲子園取材に踏み切った。同紙にはスポーツ面がなく、日々のプロ野球の結果も報じない。だが金農の躍進は「全国の農業関係者の誇り」として紙面を割く

▼切り口は独特だ。近江戦での劇的なサヨナラ2ランスクイズの描写はないが、「あきたこまち」を宿舎で毎日食べていることが勝負強さを培っていると書く。横浜戦で逆転3ランを放った高橋佑輔選手については、ふんを一輪車で運ぶ畜舎清掃で鍛えた腕と背筋が「この一打を生んだのでは」と担当教諭の分析でまとめる

▼全国的に減り続ける農業高の決勝進出は戦後初めてのこと。記事にはこんな言葉も並ぶ。「金農の活躍を機に、農業高に関心を持ってもらえれば」

▼金農はきょう、春夏連覇を狙う強豪・大阪桐蔭と決勝を戦う。冬は長靴で雪の中をひた走り、農作業で培った農高パワーを見届けたい。(磯野直)

基地で働く―軍作業員の戦後
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