インターンシップ生として沖縄県内の介護事業所・施設で経験を積んでいたインドネシアの学生5人が、昨年12月から8カ月余の活動を終え、間もなく帰国する。慢性的な人手不足にあえぐ介護現場で、外国人人材をインターンで受け入れる取り組みは県内でも先駆的という。5人の懸命な働きぶりが利用者にも好評だったため、県内施設での受け入れは9月以降も続く。

(左)利用者の話に笑顔を見せるジュビンダ・オレイさん(右)利用者に話し掛けるフェビオラ・キワォさん=いずれも22日、糸満てぃんさぐの家

 5人はインドネシアのスラウェシ島にある3年制大学、ベテスダ看護学校に在籍する看護師の卵。現地で2カ月間日本語を学んだ後、「特定活動」の在留資格で来沖し、県内3施設・事業所に分かれ、介護の仕事を学んだ。

 このうちジュビンダ・オレイさん(21)とフェビオラ・キワォさん(19)の2人は、糸満市のデイサービス事業所「糸満てぃんさぐの家」で週5日、報酬を受けながら送迎や入浴介助、日中活動のサポートなどに従事。当初は言葉の壁に悩んだが、今では利用者の歩行を支えながら「よんなー、よんなー(ゆっくり、ゆっくり)ね」としまくとぅばも飛び出す。

 フェビオラさんは「利用者さんが優しいので、楽しかった」と笑顔。ジュビンダさんは「沖縄が好き。将来は戻ってきて、(介護福祉士の)資格を取りたい」と語った。

 インターン事業を仲介するグローバル・フロントライン(那覇市)の金城唯彦社長(62)は「東南アジアでは、先進国で医療レベルが高い日本で学ぶことが一つのステータスになっている」と説明。「インターンをきっかけに、将来的に沖縄で働きたいという意欲につながればいい」と描く。

 9月以降は県内の5事業所・施設で新たに9人を受け入れる。受け入れを続けるてぃんさぐの家の運天節子社長(65)は勤勉で明るいインドネシアの学生たちをたたえ「次のインターン生も楽しく仕事ができるよう、環境を整えていきたい」と話した。