沖縄県中城村南上原の子どもたちによる創作組踊「糸蒲(いとかま)の縁」が9月16日に浦添市の国立劇場おきなわ小劇場で上演される。南上原に新たな地域の芸能として誕生した創作組踊は、子どもの塾生たちが取り組んで4年目。今回出演する小学4~6年16人は、大舞台での公演に向け稽古に励んでいる。

国立おきなわ小劇場での創作組踊「糸蒲の縁」の本番に向け練習に励む南上原の子どもたち=16日夜、中城村南上原公民館

 主催は南上原自治会(富島初子会長)と南上原組踊保存会(仲座包子会長)。共催は村と村教育委員会、村文化協会。監修は人間国宝の宮城能鳳さんで、東江裕吉さんと新垣悟さん、比嘉侑子さんが指導している。

 18世紀に首里から学問の修業のため中城の糸蒲寺を訪れた士族の真山戸(めーまとぅ)と、働き者として評判の高い美しい娘チラーとの恋物語。真山戸の父は冊封使をもてなす食材の田イモを糸蒲で見つけ、その生産に日夜働くチラーの勤勉さに感動して当初反対していた結婚を許すというストーリー。

 稽古は毎週木曜の夜に公民館であり、8月16日も子どもたちは熱心に取り組んでいた。チラー役の末吉心曖(こあ)さん(12)=中城南小6年=は「悲しさとうれしさを表現するのが難しいが、手や足の動き、声の大きさを意識している」と真剣な表情。真山戸役の長崎さくらさん(11)=同=は「足の向きや動き、すり足をきれいにしたい。絶対に失敗できないから怖いけど頑張りたい」と抱負を述べた。

 指導する東江さんは「普通なら立つことができない国立劇場で公演するということで、子どもたちの稽古も引き締まっている」と話す。午後2時と6時からの2回公演。観覧料は1000円。問い合わせは南上原自治会、電話090(9787)8812。