【那覇】古本屋を始めて約45年になる「安里古本センター 国書房」の仲本和雄さん(75)が高齢などの理由で引退を考え、後継者や古本の買い取り手を探している。「本を読めば世界が広がる。古本屋は大変だけど、本が好きな人に引き継いでもらいたい」と期待する。

本棚に入りきらないほどたくさんの古本をそろえる仲本和雄さん=日、那覇市三原・安里古本センター国書房

 市三原にある店の広さは165平方メートルほど。天井近くまで伸びるたくさんの本棚と、入りきらずに平積みされた大量の本で迷路のようになった店内で、2万冊余の古本やレコード、ゲーム機やソフトなど約5万点を扱う。

 沖縄関係の本も多い。鎌倉芳太郎が、紅型のデザインなどをまとめた「古琉球紅型」(1974年)や沖縄の文化財について著した「沖縄文化の遺宝」(82年)など珍しい本もある。

 「テレビよりも本を読むのが楽しい」と、ほとんどの時間を店で過ごす仲本さん。店では本を整理したり、値段を考えたり、読書ももちろんする。読んだことがない本との出合いを喜び、「買い取った本を読み始めると時間はいくらあっても足りないけど、これが魅力」と語る。

 古本屋は「売れる本を見抜く力が一番大切」という。お勧めの本を店頭や見やすい棚に並べるなどして売る工夫も必要だが「年をとって体力もなくなり、あまり本を動かせなくなった」と弱音も漏れる。

 店を畳むことも考えるが、「本を引き取ってくれる人が現れないとやめられない。引き継いでくれる人に出会えるのが一番いい」と期待して、今日も店番を続ける。

 店は不定休。午後3~11時ごろまで営業している。問い合わせは、電話098(833)4411。