築45年の廃業したホテルをゲストハウスにリノベーション(再生)し若者が集う場所へ-。2年前に廃業した沖縄県国頭村辺土名の「ホテルみやしろ」の全面改装に、商店街活性化などに取り組む小山健一郎さん(32)=大阪府=が乗り出した。妻が辺土名出身という縁で地域再生への思いは強い。「やんばるの世界自然遺産登録も見据え、まちを元気にする土台づくりをしたい」と意気揚々、大きな目標を掲げる。(北部報道部・城間陽介)

1階のコワーキングスペースの完成予想図(提供)

「バックパッカーやクリエーターたちが集まる場所にしたい」と意気込む小山健一郎さん=国頭村辺土名

1階のコワーキングスペースの完成予想図(提供) 「バックパッカーやクリエーターたちが集まる場所にしたい」と意気込む小山健一郎さん=国頭村辺土名

 2019年春完成を目指すゲストハウスは「YANBARU HOSTEL」。1階部分は共同のコワーキングスペース(共用オフィス)、卓球台などがあるプレースポットやカフェ、2階に宿泊者同士で使うシェアキッチンやコインランドリー、3、4階が客室となる。「屋上はやんばるの星空を眺めながらビールが飲めるビアガーデンにしたいですね」と小山さん。料金は1泊4千円以下を予定している。

 大阪府豊中市出身で、地元商店街の空間デザイン、地域おこしの事業を手掛けてきた。辺土名出身の妻と出会い、3年前に国頭村を初めて訪れた。「何とかして地域と関わり盛り上げられないか考えた」

 昨年夏、辺土名の夏祭りで地域の人とのおしゃべりから廃業ホテルの話を聞き、リノベーションを思い立った。すぐに宮城久和村長らのもとへ出向き、構想を伝えると「本当にやる気あるんだね」と念押しされ了解してくれた。土地と建物を丸ごと買い取る予定の小山さんは「若者と地域の年配者が手を取り合ってまちを元気にする仕掛けもつくっていきたい」と意気込む。

 小山さんが地域の情報収集の場所として使ったコワーキングスペース「HENTONA LOUNGE」のオーナー、久保勇人さんは「利用者から新たなビジネスが生まれて本当にうれしい。ある場所を通じて人がつながる緩いコミュニティーを地域に広げていきたい」と語った。