沖縄大学は29日、管理栄養士を養成する「健康栄養学部管理栄養学科」を来年4月に開設すると発表した。県内で唯一の養成学科となる。31日付で文部科学省に認可される予定。
管理栄養士は栄養士の上級資格で、専門的な見地から栄養指導や食事管理を担う。県内にはこれまで、管理栄養士養成の大学や専門学校がなく、目指す場合は県外に出ざるを得なかった。進学希望者だけでなく、病院や社会福祉施設などのニーズも高く、同大は開設準備を進めてきた。
同科は4年制で入学定員は80人。沖縄の食に関する特色ある科目を取り入れる。卒業時には管理栄養士国家試験の受験資格や栄養教諭1種免許状などが得られる。
学費は4年間で約420万円で「九州最安値」という。入試は11月17、18日の推薦入試を皮切りにスタート。募集要項は9月中に出す予定。
仲地博学長=写真=は「沖縄の長寿県復活の一翼を担うだけでなく、大学進学率の向上にも寄与できる。子どもの貧困と並び、健康・長寿も大学のブランドとして育てる」と話した。