名護でしか飲めない限定ビール「75-Beer」の製造が8月30日、沖縄県名護市東江のオリオンビール工場で始まった。名護にふさわしい唯一無二のビール誕生を目指し、試飲会で酵母やホップなどビールの味わいを決めた名護十字路商店連合会メンバーは、仕込槽に原料の麦芽を投入し、完成を祈願した。

仕込槽に原料の麦芽を入れる商店連合会メンバー=8月30日、名護市東江のオリオンビール工場

 限定ビールは10月6、7両日のやんばる産業まつりを皮切りに、市内の飲食店やスーパーで発売する。1万5千リットルの限定製造で、小瓶と10リットル樽(たる)を半々で店頭に卸す。

 限定ビール製造プロジェクトは昨春、地元商店店主がオリオンビールに提案したことから始まった。市街地活性化につながり、ビール製造の技術向上に役立つと双方が意気投合。構想から1年半で実現にこぎ着けた。

 仕込槽に原料を投入した飲食店オーナーの沖貞男さん(49)は「みんなで試飲をして決めたビール。おいしいのは間違いない。早く飲みたいですね」と待ちきれない様子だった。

 オリオンビールも地元店主らの熱い思いに応える。今回使うのはドイツ産の酵母「ドルトムンガー」、オーストラリア産のホップ「エニグマ」と「エラ」のブレンドは、いずれも同社では初使用のものだ。

 原料の麦芽が29日に届いたばかりという製造部の嘉手苅啓・醸造課長は「工程を考えると発売日にぎりぎり間に合うタイミング。最後まで気を抜かず皆さんの思いに応えたい」と話した。