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【交通渋滞】車で通勤・通学が8割 公共交通の充実が必要 知事選Webアンケート結果

2018年9月4日 10:31

 沖縄タイムスは、30日投開票の県知事選挙を前に沖縄社会の課題に関するウェブアンケートをテーマごとに実施している。「交通渋滞」についてのアンケートに答えた451人のうち、約8割が通学や通勤など普段の移動手段に車を使っており、改めて沖縄の「車依存型社会」の現状が浮き彫りとなった。渋滞の解消に向けて、今後行政に求めたいことなどを尋ねたところ「公共交通機関の利用運賃の引き下げ」「子どもの学校への送迎には車を使わせない」など381件の意見が寄せられた。

(資料写真)交通渋滞

自宅から通学・通勤先への普段の移動手段

どうすれば渋滞は解決されると思いますか(※自由記述・主な意見を抜粋)

琉球大の池田孝之名誉教授

(資料写真)交通渋滞 自宅から通学・通勤先への普段の移動手段 どうすれば渋滞は解決されると思いますか(※自由記述・主な意見を抜粋) 琉球大の池田孝之名誉教授

「バス代安く」「学校の送迎禁止」

 ウェブアンケートは8月26日から30日までの5日間、フェイスブックやツイッターなどのSNSで呼び掛け、451人が回答した。県内在住者は428人で、那覇市浦添市などの人口が多い地域や離島地域など県内全域から回答を得た。

 行政に対する提案には「バス代を安くして、効率的な路線を作り直す」(30代男性・浦添市)、「学校への送迎が際立って目立つ。送迎の禁止あるいはスクールバス導入を検討してはどうか」(40代女性・宜野湾市)、「バスの乗り換えや時刻表など、分かりやすいアプリの開発」(20代女性・同市)など、渋滞の改善や公共交通の利用促進に向けてさまざまな提案が上がった。

 渋滞解消に向けた行政の取り組みで知っている内容を尋ねたところ(複数選択式、自由記述も可)、「ゆいレール(モノレール)の延長事業」が381人、「鉄軌道導入に向けた構想」が325人、「那覇バスターミナルからコザまでの急行バス」が229人、「パーク&ライドの推進」が167人、「那覇-本部間で高速船運航の実証実験」が136人と続いた。ほかに「時差通勤の推進」「西海岸道路の新設」「右折車道の拡幅」などが挙がった。

 今年に入って公共交通機関を3回使ったという仲井眞一漆興(いしこう)さん(28)=沖縄市=は「日陰もないバス停で待つのはきつい。日よけの整備をしてほしい」と求めた。通勤に車を使う河井章久さん(45)=宜野湾市=は「行政にはインフラ整備をするだけではなく、県民を対象としたアンケートを取り、本当に県民が求めている交通政策を展開してほしい」と要望した。

利用しやすい環境づくりを

◆池田孝之氏(琉球大名誉教授) 

 もともと多かった一般車に加え、沖縄を訪れる観光客の増加でレンタカーが増えたことで、車の量が島のキャパシティーを超えている。行政には公共交通を充実させ、移動手段を車から転換するさらなる取り組みが求められる。

 アンケートの結果を見ると、バスやモノレールがほとんど利用されていない実態が明らかになった。バスを使わない理由として、「路線が分かりにくい」「遅刻する」「料金が高い」といった意見が上がっている。車を使ったほうが費用が安く抑えられるため、県民が公共交通を使わないのは当然だ。基幹バスや鉄軌道の基軸を作りながら、フィーダー交通(支線)も充実させなければならない。

 レンタカーの拠点が那覇に集中しているという課題もある。レンタカーを使わせないということではなく、拠点を北部や南部に分散し、地域でレンタカーを借りることが望ましい。那覇から車に乗るのではなく、急行バスなどの公共交通機関を使ってもらう取り組みが必要だ。

 今後は社会の高齢化の進展に伴い公共交通の整備は必須だ。免許を返上しても買い物や通院に不安がないよう、公共交通は人々が利用しやすい環境づくりをしなければならない。(談、まちづくり論)

「外国人の活用」回答はあすまで

 5日正午まで「外国人の活用」に関する回答を受け付けています。選挙権を持たない18歳未満の人も回答できます。皆さんからいただいた回答や疑問は、選挙の立候補予定者に投げ掛けていく予定です。ご協力よろしくお願いします。

 
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