台風21号が近畿地方などを通過してから一夜明けた5日、関西空港閉鎖による欠航で、那覇空港では関空の近隣空港行きの臨時便への乗り換えやキャンセル待ちをする人で一時混雑した。

 午後3時前、大阪府の伊丹空港から観光のため那覇空港に降り立った橋本重子さん(70)は「関空が使えないからなのか、伊丹がものすごく混んでいた。出発が4時間近く遅れた」と疲れた様子だった。

 観光で京都を訪れていた読谷村の松田香怜さん(23)は当初、関空から戻る予定だったが、空港閉鎖のニュースを見て、神戸空港か伊丹空港からの那覇行きの空席を探した。だが、どちらも満席。空席があった広島空港からの航空券と新幹線のチケットを急きょ購入し、5日中に沖縄へ帰ることができた。合計で4万5千円ほどの出費になったという。「痛い出費になったが、自然災害なので仕方ない」と疲れた口調で話した。

 台風が直撃した地域に住む県人の情報収集をしている県交流推進課によると、5日午後5時現在、県人の被害情報は入っていない。

 一方、県大阪事務所の久保田圭所長(50)によると、大阪沖縄会館で玄関の窓ガラスが割れ、屋上のフェンスが飛ぶ被害があったという。大阪沖縄県人会連合会の嘉手川重義会長(75)は「こんなに強い台風は大阪に来て40年余りで初めて。周囲の人たちも6月にあった地震より怖かったとびっくりしている」と話した。