サトウキビの栽培管理支援やアロエベラの生産に取り組んでいる「しろう農園」(砂川勇人代表)は2日、沖縄県宮古島市上野宮国にヤギ触れ合い牧場をオープンした。3月に宮古島市山羊生産流通組合が設立されるなど、島内でヤギのブランド化に向けた動きが高まる中、同牧場を宮古島の新たな観光名所としてPRしていく。(宮古支局・仲田佳史)

コンクリートブロックを積み重ねた「ヤギピラミッド」に登ったヤギが見られる触れ合い牧場=2日、市上野宮国

ヤギへのえさやりを楽しむ子どもたち

コンクリートブロックを積み重ねた「ヤギピラミッド」に登ったヤギが見られる触れ合い牧場=2日、市上野宮国 ヤギへのえさやりを楽しむ子どもたち

 同農園はアロエベラを有機栽培しており、ヤギにはアロエ畑の雑草を食べる“仕事”が与えられている。通り掛かりの観光客がヤギを見学している様子をたびたび目にしたことから、体験牧場にすることを思いついた。

 牧場は入場無料。二十数頭のヤギがおり、センネンボクの葉(300円)や配合飼料(200円)を購入して餌やりができる。高い所に登りたがるヤギの習性を生かして、コンクリートブロックを積み重ねた「ヤギピラミッド」を整備。頂点で体を休めるヤギを見たり、触ったりできる。

 全てのヤギには名前があり、1月に生まれたばかりのメスの「ユキ」が園長に任命され、看板役を担っている。今後、ヤギの乳搾り体験や散歩といったメニューを充実させて観光名所にする方針だ。

 琉球大学と農業の6次産業化モデルの構築に向けた共同研究も始めている。発育異常を起こす近親交配を避けるための個体管理や、アロエベラの上皮を粉末にしてヤギの餌にすることのほか、2年以内に50頭まで増やしてヤギのミルクからチーズを生産することを目指している。

 親子で触れ合いを楽しんでいた川添夢華さん(8)=下地小2年=は「自分の名前と同じヤギがいる。うれしい」と満足そう。妹の里々花ちゃん(4)も「手のひらいっぱいに餌をあげたよ」と喜んでいた。

 砂川代表は「宮古島は海だけでなく、ヤギにも触れ合える場所だと知名度を広げていきたい」と意欲を示した。牧場はうえのドイツ文化村から西へ約500メートル。営業時間は午前9時から午後6時まで。年中無休だが、天候が崩れた場合は休業となる。