香ばしい香りに、思わず唾があふれ出す。濃口しょうゆの効いた豚だしベースのスープに、モチモチとした自家製の生麺がよく絡み、かめばかむほど味がしみ出す。焦げ茶色のスープは意外にもあっさり。つい最後の一滴まで飲み干しちゃう。嘉手納ロータリー内の大きな看板が目印の「沖縄そば専門店みよ家」の「唐人そば」(680円)だ。

みよ家の唐人そば。「ジューシーセット」(780円)もある

みよ家店主の中本博之さん。嘉手納町特産品の野国いもを使ったぜんざいも一押しだ=5日、嘉手納町嘉手納の沖縄そば専門店みよ家

みよ家の唐人そば。「ジューシーセット」(780円)もある
みよ家店主の中本博之さん。嘉手納町特産品の野国いもを使ったぜんざいも一押しだ=5日、嘉手納町嘉手納の沖縄そば専門店みよ家

 味はもちろん、沖縄そばの歴史の一端に触れられるのもオススメ。唐人そばは1902年に沖縄で初めて開業した中華そば屋で人気だったとされ“沖縄そばのルーツ”といわれる。沖縄そばの普及を目指す「沖縄そば発展継承の会」が文献資料などを基に110年以上の歳月を経て再現したその味に、みよ家は羅臼昆布やかつおぶしのオリジナルだしをブレンドしている。

 店主の中本博之さん(43)は、三重県出身で無類の沖縄そば好き。宜野湾市出身の妻綾乃さん(38)の祖母が作ってくれたかつおだしの沖縄そばにほれこみ、知人の紹介で2012年に前店主からみよ家を継いだ。

 子どもからお年寄りまで安心して食べられるよう無添加にこだわった「沖縄そば」(550円)や「本ソーキそば」(600円)は、沖縄そばの県内人気店で長年修業を積んだ前店主のレシピをそのまま踏襲。自身も店を継いでから約7年間、みよ家のそばを毎日食べるというが「全く飽きない。それほど、この店の味が大好きなんですよ」と照れ笑いする。沖縄そば系から定食まで40種類以上あるメニューも魅力だ。

 唐人そばは、みよ家ほか県内8店舗で楽しめるという。各店で味が少しずつ違うので、食べ歩きもいい。(中部報道部・篠原知恵)

 【お店データ】嘉手納町嘉手納463の13。営業時間は午前11時~午後4時。不定休。テーブル席含む40席、駐車場あり。電話098(957)3434