【ハリー増田通信員】オアフ島のハワイ沖縄センターでこのほど、「慰霊の日 命どぅ宝-LIFE IS A TREASURE」と題したイベントが開催された。

沖縄戦関連の資料が展示された「命どぅ宝」イベント=米ハワイ・オアフ島のハワイ沖縄センター

 ハワイの県系人社会でも太平洋戦争を知る世代が徐々に減少しており、沖縄戦の記憶を若い世代に引き継いでいくことが課題となっている。会場には沖縄戦に関する資料が展示され、ハワイ在住の沖縄戦体験者が講話した。

 シンエイ・ギマさん(93)はハワイ生まれの県系2世で、米軍の兵士として沖縄戦を体験した。日本語、英語、そしてウチナーグチを話すことができたため、戦場でガマに隠れる日本兵や住民に投降を呼び掛ける任務に当たった。多くの命を救うことができたが、「投降に応じず攻撃を受けて亡くなる人たちもたくさんいた」と振り返った。

 ハワイ生まれのベティ・フミコ・ガネクさん(91)は戦前、両親と共に沖縄に戻っており、激しい地上戦に巻き込まれた。隠れていたガマに銃を持った米兵が現れた時、父親がハワイなまりの英語で「Me from Hawaii.My son in American army.(私はハワイから来た。息子は米陸軍に所属している)」と伝え、無事保護された。ガネクさんは「未来の世代に戦争の記憶を引き継いでいきたい」との思いで、体験を語ったという。

 参加者は貴重な体験談に、時折目頭を押さえながら熱心に耳を傾けていた。