【クリッシー悦子通信員】米国ミシガン州エピソラン市に住む美枝子クーパーさん(67)=旧姓津波古、読谷村出身=は沖縄の民具や工芸品を収集している。陶器、漆器、染織、琉球人形など沖縄に帰省した時に買い集めた物や、結婚前に持っていた物、読谷村に住む母親の新垣トミさんが所有していた物もあり、収集品は200点余りに及ぶ。

「多くの人に沖縄の工芸の素晴らしさを見てもらえてうれしい」と語る美枝子クーパーさん

 中には祖父の新垣新作さんが80年前に作ったオーダー(もっこ)、自身が子どもの頃に使っていたクチャ(髪洗い粉)の使い残し、10年前に親戚のお祝いで母親がもらってきたコーガーシー(砂糖菓子、らくがん)、友人の母親が戦前に着ていた着物など、実際に生活用品として使われた物や思い出の品が数多く含まれている。

 収集の動機を問うと、美枝子さんは「昔から使ってきた生活用具などが時代の進歩に伴って次第に生活の中から消えていった。それがとても残念だった」と話し、ごく自然に収集するようになったと説明する。

 子どもの頃から古い物が好きだった美枝子さんに対して、母親のトミさんも「フクターアチミヤーの(がらくた集めをする)変わった子ども」と話していたという。現在ではそのトミさんも収集に協力的でつい最近も「友人から古い蚊帳がまだあるよって言ってきた。みーこ(美枝子)が欲しいなら取っておくよ」と連絡してきたという。美枝子さんは「もちろん捨てないでねと連絡した」と笑った。

 これらの収集品は先日、シカゴで開かれた日本祭りで展示された。美枝子さんはウチナーカンプーを結い、琉球絣に身を包んで展示品についての観客からの質問や写真撮影に応じた。「ミシガンでは何度か県人会の集まりなどで展示してきた。シカゴは大きな町。たくさんの人たちに沖縄の素晴らしい物を見てもらうことができてとてもうれしかった」と喜んだ。

 美枝子さんは1968年に結婚して77年に渡米。ミシガン在住40年。2男1女の子どもと孫が5人いる。