復帰後13回目となる沖縄県知事選は13日に告示を迎える。自治権拡大闘争の末に実現した1968年の主席公選以来、基地や経済振興などを争点に保守、革新の両陣営が総力戦を繰り広げてきた。復帰後、保守7勝、革新4勝の結果だが、前回2014年は初めて保守系候補の戦いとなり、保革、経済界を巻き込み「オール沖縄」体制を築いた翁長雄志氏が大勝した。(知事選取材班)

沖縄県知事選 得票数・投票率の推移

前回は初の保守系同士の対決

 前回知事選では、名護市辺野古の新基地建設の是非を最大の争点に翁長氏が約36万票を獲得した。自民などが推薦した仲井真弘多氏の約26万、下地幹郎氏の約7万、喜納昌吉氏の約7800票を足しても届かない大勝だった。

 一方、前回は公明が自主投票だった。仲井真氏の埋め立て承認への反発や、自民県連幹事長を務めた翁長氏が持つ保守票が翁長氏に多く流れたとされる。

 今回の知事選では公明が維新とともに佐喜真淳氏(54)への推薦を決めており、前回とは構図は大きく変わっている。公明、維新をはじめ、前回翁長氏に寄った保守票、無党派層の行方が大きく結果を左右する。

 一方、翁長氏の後継候補として辺野古新基地建設の是非を争点に戦う玉城デニー氏(58)が、翁長氏を支持した保守中道、経済界をまとめ、「オール沖縄」体制を維持できるかにも注目が集まる。

投票率1976年の82.07%が最高

 これまで12回の知事選で、最も投票率が高かったのは社大党委員長の平良幸市氏と、民社党県連委員長の安里積千代氏が戦った1976年の82・07%。社大党の委員長、書記長の元コンビが立候補し、「宿命の対決」と言われた。

 初めて70%を切ったのは再選を目指す大田昌秀氏と、新人の翁長助裕氏が戦った1994年の62・54%。2002年の知事選は革新分裂で事実上の三つどもえの影響もあり、57・22%と過去最低だった。

 最多得票は1998年に新人で立候補した稲嶺恵一氏の37万4833票。全国に先駆け、自民党と公明党の協力態勢をつくり、県内政局や国政での自公路線を生み出した選挙だった。

 前回選挙は投票率64・13%、4氏の総得票は69万9164票だった。今回の投票率にも注目が集まる。