レスリングや総合格闘技で活躍したプロ格闘家の山本KID徳郁(本名岡部徳郁=おかべ・のりふみ、旧姓山本)さんが18日、死去した。がんのため闘病していた。同日、所属先が明らかにした。41歳。神奈川県出身。

2017年7月に沖縄タイムス社を訪れた山本KID徳郁さん(中央)。左はボクシング元世界王者の平仲信明さん

死去した山本KID徳郁さん

2017年7月に沖縄タイムス社を訪れた山本KID徳郁さん(中央)。左はボクシング元世界王者の平仲信明さん 死去した山本KID徳郁さん

 1972年ミュンヘン五輪レスリング代表の郁栄氏を父に持ち、姉の美憂さん、妹の聖子さんは女子の世界選手権を制している。山本さん本人はレスリングからキックやパンチなども含む総合格闘技に転向。

 小柄ながら豪快な闘いぶりで活躍し「神の子」と呼ばれる人気選手になった。2004年の大みそかにK-1の中量級のスターだった魔裟斗選手と対決し話題を呼んだ。07年にはレスリングに復帰して08年北京五輪出場を目指したが、かなわなかった。

平仲さんのジムに住み込みで練習

 元総合格闘家の山本KID徳郁さんは昨年7月、糸満市西崎にジム「KRAZY BEE 琉球」を開設。昨年、ジム開設に当たり、沖縄タイムス社を訪ねた時は「沖縄から、総合格闘技の大きな舞台に出場する選手を輩出したい」と意気込みを語っていた。

 山本さんと20年来の付き合いのあったボクシング元世界王者の平仲信明さん(53)は「沖縄が好きで、私のジムに住み込みで練習したこともある。いつも格闘技の話をして、沖縄で選手を育てたいと話していた」と説明。「ジムをつくったら元気になると思っていた。本当に若すぎる。残念としか言えない」と話した。