30日に投開票を迎える沖縄県知事選挙まであと10日を切った。各候補者は、街頭演説だけでなく、会員制交流サイト(SNS)を用いた情報発信にも力を入れている。(社会部・比嘉桃乃、宮里美紀)

各候補者が更新するSNSなどのページの一部

 佐喜真淳さん(54)と玉城デニーさん(58)は共にツイッターやフェイスブック(FB)、インスタグラム、LINE@を活用している。

 佐喜真さんの選対では、IT部として30代を中心とした約10人が日々の更新を担当している。担当者によると、ターゲットは若者やネットで情報を入手する10~60代。特にFB、ツイッター、LINE@には力を入れており、各メディアで情報の見せ方も変える。一目みて分かるように政策を整理した画像や、期日前投票を呼び掛ける動画などを発信するほか、インスタグラムではモノクロに加工した候補者の空手演舞の写真を上げることで、見た人に人柄を知ってもらえるよう心掛けている。

 ハッシュタグを活用し、候補者のあだ名やネット用キャッチコピーの浸透も狙う。担当者は「少しでも候補者の名前が頭に残ってほしい。人柄や政策も発信しているので、ぜひ見て」とアピールした。

 玉城さんの選対では学生を中心とした約10人で毎日の更新を続けている。ターゲット層は10~50代で、特に力を入れるのはLINE@だ。政策への質問やメッセージなどを受け付け、一つ一つ個別に返信している。SNSを使って政策を発信する際には、政策を読んだ10代の意見を聞いてテーマを抽出し、画像などを使って分かりやすく発信している。

 また、SNSのハッシュタグ機能を用い、「教えてデニーさん」を企画。有権者から質問を受け付け、若者が玉城さん本人に直接、政策について聞く機会を設けている。担当者は「辺野古への新基地建設が争点となっている中、置いてきぼりになっている有権者もいると思う。そういう人たちに政策を身近に感じてもらいたい」と語った。

 渡口初美さん(83)や兼島俊さん(40)も選挙活動にネットを活用している。16日には両者でネット公開討論会を展開し、SNSで話題を呼んでいる。