沖縄県本部町新里の前田士門(しもん)さん(81)の自宅の庭にあるバナナは、一つの茎に二つの花が咲き、それぞれ鈴なりの実をつけている。前田さんは「双子のバナナだ」と喜び、専門家も「珍しい」と指摘した。

一つの茎に二つの花を付けた「双子バナナ」を育てた前田士門さん=本部町新里

 前田さんが鹿児島県徳之島の友人からもらったバナナの苗を植えたのは12年前。「双子」になったのは6年前と2年前に続いて今回が3度目だという。「食べるのも楽しいし、双子になるかならないかを予想するのも楽しい」と、毎年の「運試し」となっている。

 沖縄美ら島財団植物研究室の佐藤裕之さんは「通常は一つの茎に一つの花しか付かないが、茎の先端にある『成長点』が、何らかの理由で二つに分かれたものと考えられる。植物全般にまれに起こる」と説明した。

 「集落の外からも珍しがって見に来る人がいる」と前田さん。味を聞くと「普通のバナナかな」と笑った。