大型で非常に強い台風24号の接近に伴い、沖縄県竹富町とうるま市津堅島で27日、知事選(30日投開票)が繰り上げ投票された。暴風や高波で投票箱が開票所に届けられない恐れがあるためで、28日にはうるま市と今帰仁村、本部町の計8カ所の投票所でも繰り上げ投票される。離島を抱える自治体は、本来の開票所とは別に島内での開票を検討するなど、市町村と県の選挙管理委員会は台風対応に追われている。

台風接近に伴う繰り上げ投票で1票を投じる有権者ら=27日午前8時40分、竹富町・竹富島まちなみ館

 竹富町では午前7時から午後6時まで、津堅島では午前7時から午後4時まで投票を実施した。

 投票後、竹富町と津堅島では、台風によるしけで航路が欠航したため県が第11管区海上保安本部に要請し、竹富町の投票箱はヘリで石垣市の竹富町役場へ、津堅島の投票箱は巡視艇でうるま市役所へ運搬した。県選管によると、11管や自衛隊が投票箱を運搬するのは昨年10月の衆院選以来で、2回目となった。

 竹富町の投票率は70・48%で、2014年の前回知事選を1・22ポイント下回った。有権者数は3442人。開票作業は30日に石垣市にある竹富町役場で行う。

 一方、南城市久高島と宮古島市大神島はいずれも航路が欠航しており30日の投票終了後、開票所へ投票箱が運べない可能性がある。

 公職選挙法第65条は「開票はすべての投票箱の送致を受けた日、またはその翌日に行う」と規定しており、仮に投票箱が30日に市の開票所に届かなければ市全体の開票が1日以降にずれ込む可能性がある。このため、両市や一部の離島村は本来の開票所とは別に島内で開票する「分割開票区」の導入を検討している。いずれも、30日の気象などを見極めて判断する方針だ。

 台風は29日に沖縄地方に最接近する見込み。29日に暴風警報が発令されていた場合などは少なくとも那覇市名護市北谷町など9市町村が期日前投票所を閉鎖する方針で、10市町村が対応を検討している。