ごう音とともに吹き荒れた風が、集落に深刻な爪痕を残した。28日午後6時前、沖縄県名護市の済井出と久志でそれぞれ台風24号の影響で竜巻とみられる突風が発生し、済井出では住宅の屋根が吹き飛んだり、ブロック塀が崩れるなどの被害が出た。久志の「みらい4号館」駐車場では車1台が横転し、フロントガラスの破損や車同士がぶつかって傷つくなどの被害が計12台あった。いずれも人的被害はなかった。

竜巻とみられる突風で飛ばされ、道路上に散乱するトタン屋根などを確認する消防署員ら=28日午後8時ごろ、名護市済井出

 済井出では集落内や道路の至る所に崩れた瓦屋根やブロック、看板などが散乱していた。吹き飛ばされたトタン屋根が複数の場所で道路をふさぎ、消防署員や住民らが撤去に追われた。屋根が飛ばされた民家もあり、住民2人は名護市役所の屋我地支所に避難した。

 同集落の玉城好明さん(69)は午後6時前、入浴しようと風呂場に入ったと同時に停電した。「『ゴーッ』という、すごい風の音だった」。外に出て被害を確認し、「こんな竜巻は初めてだ」と驚いていた。