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  • 沖縄県知事選で、「オール沖縄」勢力が推す玉城デニー氏が初当選
  • 急逝した翁長氏の「遺志を継ぐ」として辺野古新基地建設阻止を訴え
  • 国は近く、県の新基地埋め立て承認撤回に法的措置を講じる構え
 

 第13回県知事選は30日投開票され、無所属新人で「オール沖縄」勢力が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)が過去最多となる39万6632票を獲得し、初当選を果たした。玉城氏は、8月に急逝した翁長雄志前知事の後継候補として名護市辺野古の新基地建設阻止や自立型経済の発展などを訴え、政府、与党が全面支援した前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=を8万174票の大差で破った。県民が改めて辺野古新基地建設に反対の意思を明確に示した形だ。玉城氏は4日に知事に就任する。

当選が確実となり、支持者と万歳して喜ぶ玉城デニー氏(前列左から3人目)=30日午後9時34分、那覇市古島・教育福祉会館(金城健太撮影)

当選が確実となり、支持者と万歳して喜ぶ玉城デニー氏(前列左から3人目)=30日午後9時34分、那覇市古島・教育福祉会館(金城健太撮影)

過去最多の39万票余

 投票率は63・24%で前回の64・13%を0・89ポイント下回った。

 玉城氏の勝利は安倍政権へ大きな打撃となり、政府が進める新基地建設計画に影響を与えるのは必至。国は近く、県の埋め立て承認撤回に対抗し法的措置を講じる構えで、県内の反発は一層強まりそうだ。

 玉城氏は急逝した翁長氏の後継として立候補。「翁長氏の遺志を継ぐ」として、辺野古新基地建設阻止を訴え、アジアのダイナミズムを取り込んだ経済振興や貧困対策、中高生のバス通学無料化などの子育て支援策を公約に掲げた。

 4年前に翁長氏当選の原動力となった県政与党や保守中道議員、一部経済界などでつくる「オール沖縄」勢力が支援した。選挙戦では、翁長氏の息子雄治氏や妻樹子氏らも応援に入り翁長氏の後継をアピール。無党派層に広く浸透し、革新票に加え、保守票や組織票の一部も取り込み勝利を収めた。

 佐喜真氏は、菅義偉官房長官や小泉進次郎自民党筆頭副幹事長ら現職閣僚や大物議員が複数回応援に駆け付けるなど、政府、与党の全面支援を受け県政奪還を狙った。自公維が徹底した組織戦を展開し保守票はまとめたが、無党派層への支持が広がらなかった。

 当日有権者数は114万6815人(男性55万8500人、女性58万8315人)だった。

玉城デニー氏「順調な経済伸ばす」 

 私たちウチナーンチュのことはウチナーンチュが決める。普天間飛行場の問題は、戦争によって奪われた県民の土地を返すことが原点だ。順調な経済を、これからもしっかりと伸ばしていく。地域の主権と地理的優位性を生かし、世界の皆さんに褒めてもらえるウチナーづくりをしていきたい。笑顔で、チムグクルあふれる沖縄を一緒につくっていこう。新時代沖縄をつくるのは皆さんです。

安倍首相「仕方ない」

 安倍晋三首相は30日、自民党の塩谷立選対委員長と電話し、県知事選の結果に「残念だが仕方ない」と述べた。