猛威をふるった台風24号の影響が長引いている。沖縄電力によると、2日午前8時27分現在、2万7390世帯が停電しており、復旧作業は2日ごろまでかかる見込みだ。特にうるま市では今なお1万2040戸が復旧を待っている。インターネットや携帯電話もつながりにくくなっており、通信会社も対応に追われている。

停電した信号=29日午前11時、与那原町

 今回の停電は最大で25万690世帯に達し、過去10年間で3番目に多かった。電柱の折損が18本、変圧器の故障45台など配電設備の被害が多発した。

 台風の滞在時間が長く、丸1日暴風域に入った9月29日は屋外での作業ができなかったことなどから、復旧に時間がかかり停電が長引いているという。

 宜野湾市の10階建てのマンションに住む男性(62)は、29日朝から停電し「水のくみ上げが電動なので、トイレやシャワーが使えない状態が2日近く続きつらかった。エレベーターも止まっていて、高層階に住む高齢者は水の調達に苦労したと思う」とうんざりした様子だった。

 NTT西日本によると、西日本エリア全域で電柱や通信ケーブルの故障が相次ぎ、固定電話やインターネットサービスに不具合が出た。担当者は「これほど大規模な被害は久しぶり。復旧班がフル稼働しているが、1件ずつ対応しているためまだ時間がかかりそうだ」と話した。

 携帯電話も、停電や伝送路の故障で通信障害が起きている。auでは、名護市や国頭村、渡嘉敷村の一部で10月1日まで、通話やデータ通信がしづらくなっていた。2日中には復旧の見込みだという。NTTドコモやソフトバンクは、名護市や国頭郡などの一部で携帯電話が使いにくい状況が続いており、復旧作業を続けている。

日本列島を縦断4人死亡

 日本列島を縦断した台風24号は1日、岩手・三陸海岸から北海道沖の太平洋に進み、正午には温帯低気圧に変わった。今回の台風の影響で山梨、滋賀、京都、鳥取各府県で計4人が死亡。

 共同通信の集計では30都府県で200人が負傷し、宮崎市で1人が行方不明になった。電力各社は全国で一時100万戸を超えた停電の復旧を急ぎ、首都圏ではJR在来線を中心にダイヤの乱れが続いた。