プロ野球史上最強チームはどこか。1980年代後半から90年代前半の西武ライオンズを推す声は多いはずだ。85年から94年までの10年でパ・リーグ制覇9回、日本一6回。ライバル近鉄のファンだった筆者には憎らしいほど強かった

▼俊足の好打者として常勝チームを引っ張ったのが現在の辻発彦監督。87年日本シリーズで巨人の緩慢な守備を突き、単打の間に一塁から一気に本塁生還した名場面は今も記憶に残る。巨人の選手に「野球観が変わった」と言わしめたプレーだった

▼隙のない緻密な西武野球の象徴だった選手が、監督として豪快に打ち勝つ野球で10年ぶりの優勝を果たした。どこからでも長打が出る切れ目のない強力打線が新たな黄金期を予感させる

▼4番の主砲、那覇市出身の山川穂高選手は3日までに47本塁打122打点。90年のオリックス・石嶺和彦選手の県勢記録を塗り替えた。県勢初の本塁打王は確実で打点王との2冠も狙える

▼明るい性格で、本塁打を放った後のカメラ目線の決めポーズはすっかりおなじみとなった。MVP候補にも挙げられる

▼中城村出身の多和田真三郎投手も現在16勝で最多勝のタイトルが確実視される。中部商出身の2人が優勝チームの投打の柱というのは県民にはうれしい。クライマックスシリーズ、日本シリーズの活躍にも期待したい。(田嶋正雄)