立て続けに沖縄地方に襲来する台風が、沖縄の小規模離島の暮らしを苦しめている。荒天で食品や人を運ぶ船が行き来できないからだ。島によっては3日時点で運航できない期間が今年最長の10日間に上ったり、欠航数が半年間で昨年度1年分に並んだりしている。品薄のほか、予定通り通院できない住民の不安や、観光収入の落ち込みを嘆く声もある。

台風24号が過ぎ、1週間ぶりに座間味村に向かったフェリー。積み込むコンテナは、通常の2倍ほどの食料や日用品などでいっぱいだった=1日、那覇市泊

 本部町から約9キロと比較的近い伊江村、今帰仁村から約41キロの伊平屋村は、台風24号で9月27~30日のフェリーが欠航した。どちらの島の店でも4日間でパンや葉野菜などの食品が売り切れた。那覇から400キロ以上離れた南・北大東村には3日時点で10日間、那覇発の船が出ていない。次回は8日の予定。空輸で食品を補っても続く品薄にほぼ半月間、住民は耐える。

 那覇-粟国約60キロを結ぶ粟国村営船は4~9月の半年間で42往復が欠航し、昨年度1年間の43往復に迫る。今年最長の欠航は9月24~30日の7日間。村のガソリンスタンド店員は「欠航で備蓄が足りなくなれば給油制限もありうる。10日ほど欠航が続いた一昨年は1台2千円分に抑え、行き渡るようにした」と話す。

 高齢化率が37・8%(8月)の同村には本島の病院に通うお年寄りも多い。赤嶺ヤスコさん(86)は9月、台風のせいで予約通りには通院できず「暴風の中、急に体調が悪くなったらと思うと怖い」。60代の民生委員は「空路もなく、通院自体を諦めようとする人もいる」と語る。

 観光にも影が落ちる。伊是名村では4日から、県外修学旅行生242人が2泊3日で民泊予定だったが、台風25号の接近でキャンセルとなった。

 座間味村への観光客は台風が重なった6~8月、3万9579人と昨年比17・8%減。この期間、フェリーと高速船が昨年同期比で2・8倍の81往復欠航したことが響いた。民宿も予約取り消しが続き、売上は2割以上減ったという。毎年10、11月は300人単位の修学旅行生が次々と来る。村商工会の宮平幸進会長は「また台風のあおりを受けないか。船が来ないことは離島にとって大打撃になる」と頭を痛めた。