沖縄地方は4日、先週の台風24号直撃に伴う停電や冠水・浸水被害の復旧作業が各地で続く中、台風25号の接近で、さらなる暴風雨が追い打ちを掛けた。電気や水などインフラが何日も止まったままの地域もあり、公共施設に設置された避難所には、疲れた表情の人たちが安心を求めて避難した。

冠水した道路を水しぶきを上げて走る車=4日午後4時半すぎ、宮古島市平良西里(金城健太撮影)

 各公共交通機関は運休、県内の小中高校では臨時休校になった学校もあり、週末に予定されていたイベントも中止や延期が相次ぐなど県内生活に影響が出た。

<交通状況>空路286便欠航

 台風25号の影響で、県内の公共交通機関は5日も引き続き、午前中を中心に乱れる。4日午後9時現在、5日は航空各社の計151便が欠航し、少なくとも1万3535人に影響が出る見通し。県バス協会は5日午前4時ごろ、県内路線バスの運行を判断する。海の便は、少なくとも12便の欠航が決定。沖縄都市モノレール「ゆいレール」は5日の天候状況を見て判断する。

 台風25号の接近に伴い、4日の空の便は航空各社の計286便が欠航となり、少なくとも1万6421人に影響が出た。海の便は199便が欠航。路線バスは同日午後2時の出発便から、モノレールは午後2時台の便を最後に終日運休となった。5日も引き続き影響が出る。

<避難所>500人超が利用

 台風25号の接近に伴い、県内では4日午後11時現在、110カ所の避難所が開設され、計400世帯、517人が身を寄せている。

 那覇市は午前10時半に市内7カ所の避難所を開設し、「避難準備・高齢者等避難開始」を発表した。泉崎の市役所本庁舎は午後1時に閉庁。午後4時前には約30人が避難した。

 同市樋川の81歳の女性は台風24号接近時には本庁舎で2泊した。「家は築50年近いマンションで揺れも大きい。避難所は熟睡できないけど家よりは安全。今回は一晩だから多少寝られなくても大丈夫」と話した。

<嘉手納>堤防急ぎ補修

 【嘉手納】嘉手納町水釜では4日、25号接近で暴風警報が発令される中、台風24号による高波で壊れた堤防を補修する緊急工事が急ピッチで進められた。復旧が進まない中での台風接近に、周辺住民は警戒を強めた。

 4日午前10時半に暴風警報が出たが、ライフジャケットを着た作業員20人が作業を急ぎ、避難勧告の出た午後3時に無事に完工。県から工事を請け負ったヒロ建設(中城村)の與那嶺修代表は「安全に最大限配慮し、通常4~5日かかる工事を1日半で済ませた。無事終えてホッとした」と汗をぬぐった。

 海沿いのビル3階に住む女性(59)は「24号の時は3階まで波しぶきが飛んできた」と話す。1階部分は太ももの高さまで浸水し、泥だらけのままという。

<宮古島>観光客ら避難

 大型で強い台風25号が接近した宮古島地方は4日、市民や観光客が宮古島市内に設置された避難所に駆け込んだ。2週連続の台風に嫌気を感じながらも、台風24号よりも風雨が弱いことに安堵(あんど)の声も。避難者は「3週連続はさすがにないよね」とこれ以上、台風が来ないことを願った。

 宮古島市が8カ所に設置した避難所には午後10時現在、12世帯15人が身を寄せた。市役所上野庁舎に母親と避難した男性(30)は「台風24号の時に停電し、2週連続でもう嫌だ。早く弱まってくれればいいのだけれど」と無事に過ぎ去ることを望んだ。