【東京】米軍普天間飛行場の代替施設の必要性を国民的に議論するよう求める陳情を9月末に採択した東京都小金井市議会(五十嵐京子議長)は5日、陳情に基づく意見書案の提出を見合わせ、12月予定の次期定例会に先送りした。陳情に賛成した共産党市議団が「判断が間違っていた。賛成できない」と態度を翻すなど、意見書可決の見通しが流動的になってきたため。

(資料写真)普天間飛行場

(資料写真)キャンプ・シュワブ沿岸=8月10日

(資料写真)普天間飛行場 (資料写真)キャンプ・シュワブ沿岸=8月10日

 通常、陳情が採択された場合、陳情の内容に沿った意見書案を議員側が提出し、同じ会期中の採決で可決される。議員側の賛否の判断が覆され、提出が先送りされるのは異例。

 関係者によると、共産党市議団は意見書案に「反対」ではなく、採決時に「退席」する見通し。さらに、公明党の会派も陳情採決時の「退席」から「反対」に回るとみられ、その場合、意見書案が否決される公算が大きい。

 共産党市議団は5日の議会運営委員会で、判断変更に関し「陳情は普天間代替施設について、沖縄以外の国内全自治体を候補地にするとし、国内移設を容認する内容。党の基本的立場と異なり、国内の基地強化を認めるとの誤解を与える」と説明。判断の変更は「陳情者に失礼で、おわびしたい」と謝罪した。

 公明会派の関係者は「まだ意見書案が出ていないので(賛否の)判断はできない」と述べるにとどめた。