誰のためでもなく、自身の成長を追求し、自分を変えるために挑戦し続ける。それこそが学びの原動力だ。6日、うるま市で開かれた高校定通制生徒生活体験発表大会で審査員を務め、あらためてそう感じた

▼60年の節目の大会に、不登校や学業不振による高校中退などを克服し定通制高校に入学した16歳から46歳までの10人が登壇。客席を埋めた家族や同級生たちが見守る中で、それぞれの体験を語った

▼最優秀賞となった宜野湾高校通信制課程の小波津勇二さん(26)は小中学校時代に教室でほとんど学べなかったことから、高校での「学び直し」に踏み出した。漢字や計算が苦手で劣等感を抱いていた自分に、高校生活は「自信を与えてくれた」

▼いじめを乗り越えて入学を果たし、自分らしく生きることで将来を切り開く力を実感した10代の男性や、本職と二つのアルバイトを掛け持ちしながら通学するパワフルな40代の女性も。定通制という環境で学ぶ幅広い年代の「青春」がまぶしい

▼さまざまな背景を持って学園生活を送る生徒たちに、勉学だけでなく、部活や生徒会活動などの機会を提供する。定通制ならではの支援だ

▼過去と違う自分に気付き、おのおののペースで学び成長する。悩みや挫折さえ、未来に突き進むエネルギーに転換する生徒たちの輝きは、勇気を与えてくれる。(玉城淳)