全身泥だらけの来訪神が人や建物に泥を塗って厄払いする沖縄県宮古島市平良島尻の伝統行事「パーントゥ」が8日、同集落内で始まった。キャーンと呼ばれるつる草を体に巻き付け、集落外のンマリガー(産水をくんだ井戸)の泥を全身に付けた3体のパーントゥが練り歩き、泥を塗りまくった。9日まで。

パーントゥに泥を塗られ、泣き叫ぶ女の子=8日夕、宮古島市平良島尻

パーントゥに泥を塗られまいと、逃げる女性=8日夕、宮古島市平良島尻

パーントゥに厄払いの泥を塗られる子ども=8日夕、宮古島市平良島尻

パーントゥに泥を塗られ、泣き叫ぶ女の子=8日夕、宮古島市平良島尻 パーントゥに泥を塗られまいと、逃げる女性=8日夕、宮古島市平良島尻 パーントゥに厄払いの泥を塗られる子ども=8日夕、宮古島市平良島尻

 ンマリガー近くの広場には午後5時前から住民や観光客、報道陣らがカメラを手に待機。現れたパーントゥを見た男児は「何じゃこりゃー」と驚きの声を上げた。

 パーントゥに泥を塗られると1年間の無病息災が約束されるといわれることから、親が小さなわが子の顔に泥塗りをお願いする姿も。泣き叫ぶ子どもたちの悲鳴が響いた。

 大鴈丸波児(はる)ちゃん(4)=市平良下里=は「『握手して下さい』って言ったら握手してくれた」とうれしい様子。城辺小5年の松川峻也さん(10)は「ぬるぬるしている。もう4、5回目なので怖くないよ」と話した。

 宮古総合実業高校2年の本村倫加さん(17)は「馬乗りになって塗られたので怖かった。でもこれで元気に過ごせそう」と楽しんでいた。

 パーントゥは国の重要無形民俗文化財に指定されている。国の文化審議会は現在、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に無形文化遺産として申請している。