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「諦めるしかないのか」 米軍ヘリ炎上事故1年、続く現場住民の苦悩

2018年10月11日 05:48

 沖縄県東村高江の民間牧草地で米軍の大型輸送ヘリが炎上事故を起こしてから11日で1年。現場の牧草地は土壌の入れ替え作業が終わり、今年2回目の出荷を控えていた。「目に見える変化はない。米軍はいまも好き勝手に飛び続けている」と地権者の西銘さん一家は不満を口にする。

牧草地で大破し、炎上する米軍ヘリ=2017年10月11日、東村高江(西銘晃さん提供)

 ヘリが炎上していた時、現場から約100メートルの豚舎にいた西銘清さん(89)。事故後は畑仕事や豚の世話をしながらも米軍機の音が聞こえたら作業の手を止め、どこを飛んでいるのか気にするようになった。

 沖縄防衛局は、米軍機が集落を避けて通る目印となる航空標識灯を設置しているが、「米軍は自由に飛んでいる。集落の近くには(離着陸訓練の)ヘリパッドがあるから諦めるしかないのか」と嘆く。

 清さんの息子・西銘晃さん(65)は「事故後も宜野湾市で米軍機の部品が落下する事故があった。米軍は反省していない」ときっぱり。

 米軍が現場に放射性物質が残っていたのにもかかわらず「撤去した」と誤った説明をしていたことを知らされると、「米軍は私や消防隊員に何も危険物質のことを言わなかった。なんでこんな大事なことを黙っていたのか」と憤った。

 晃さんの妻・美恵子さん(64)も「訓練に失敗は付きもので、別の場所にヘリが落ちる可能性もある。事故が起きて、沖縄に基地があること、米軍機が飛び交うことがおかしいと思うようになった」と話した。

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