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  • アグー豚と一般豚を交配したアグーブランド豚肉のうまさが証明された
  • うま味成分の基が、100グラム当たり1.4倍。甘み成分やコクも多い
  • 加熱しても肉汁が失われず柔らかい。県の幹部は消費拡大へ期待する

 沖縄県畜産研究センターは10日、沖縄アグー豚を基に生産されるアグーブランド豚肉が、一般の豚肉に比べてうま味成分が多く含まれていることを科学的に解明したと発表した。うま味や甘み、風味・コクに関わる「遊離アミノ酸」の含有量が多く、加熱しても失われにくいことなどを証明。アグーブランド豚肉を差別化し、競争力強化や海外輸出などの消費拡大に生かす。

アグーブランド豚と一般豚の成分比較

 沖縄アグー豚の肉質については一般豚と比べ優れていることが報告されている。一方、一般豚とアグー豚を交配したアグーブランド豚肉については、肉質の特性が科学的に明らかになっていなかった。

 雄のアグー豚と雌の西洋系品種を交配したアグーブランド豚10頭と、西洋系品種同士を交配させた一般豚10頭を用いて比較。市場に流通するまでの日数や保存温度など、消費者が食べるのとほぼ同条件のロース部位で分析した。

 うま味成分の基となるグルタミン酸などが一般豚より多く、うま味全体では100グラム当たり6・12ミリグラムと1・4倍の差があった。甘み成分では、セリンやアラニンなどが多く1・26倍の33・62ミリグラム。熟成するとうま味向上に寄与するとされるメチオニン、チロシン、アルギニンなども一般豚を上回り風味・コクも1・5倍の差がついた。

 また、加熱しても肉汁が失われず、一般豚よりも柔らかい傾向にあることなども明らかになった。

 県農林水産部の島尻勝広部長は「競争が激化するブランド豚肉の中で、科学的根拠をもっておいしさをPRできる」と消費拡大へ期待した。