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「前代未聞」「恥ずかしい」… 議長決まらない町議会、投票44回目も不発

2018年10月12日 14:50

 沖縄県与那国議長選出が難航している与那国町議会は11日、通算44回目の議長選を実施したが決まらなかった。町議会9月定例会はこの日が最終日の予定だったが、議案審議も一般質問もできないまま。膠着(こうちゃく)状態について全国町村議会議長会(東京都)は「聞いたことがない」と驚く。町民からは「恥ずかしい」「議会を解散すべきだ」と厳しい声も上がる。町は緊急性の高い補正予算案について12日に専決処分へ踏み切る方針を固めた。

(資料写真)与那国島

 「辞退します」。この日の議場も初日の9月28日から続く同じ言葉が力なく響いた。投票、くじ引き、辞退-。休憩をはさみつつ議長選出の同じ光景が続く。

 町は同日、補正予算案のうち防災行政無線デジタル化事業など約3億5千万円について、議決を得ず首長判断で処理する専決処分を決めた。外間守吉町長は「このままでは行政機能が停滞する恐れがある。緊急性の高いものはやらざるを得ない」と説明する。

 議場の様子は町役場内に放映されている。連日繰り返される光景に町職員は「もう見る気もしない」とあきれ顔。専決処分できないほかの予算執行は遅れる一方で、30代の男性職員は「政治の駆け引きがあるのだろうが、町民にとって迷惑だ」と憤った。

 議会事務局によると、議長選は、決まるまで毎日平日に実施する。議員1人当たりの費用弁償は1日千円で、与野党の計10人で1日1万円。長引けば長引くほど予算支出もかさむ。

 町議会の姿勢に町民からも批判の声が上がっている。50代男性は「これじゃあ税金の無駄遣い。もう解散した方がいい」。50代女性は「みっともない。町民の代表なら責任をもって決めてほしい」と話した。

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