窓を開けたまま寝ていたら、きのうの明け方は寒さで目が覚めた。沖縄気象台に聞くと12日の最低気温は沖縄本島各地で前日より3~4度ほど低い。20度を下回る地域もあり、この秋最も冷え込んだ

▼向こう1週間は平年並みか低い気温が予想され、寒さと暑さを繰り返しながらゆっくりと冬へと向かう。この寒暖差によって赤や黄、緑が彩りを増す観葉植物があると知った。クロトンだ

▼「昼は暑くて夜にひんやりする今が最もきれいな濃い色が出る」。沖縄市花卉園芸生産組合の小谷良進組合長代理(68)は限られた観賞の季節を逃さないでほしいと薦める

▼組合が主催する秋の大植木市が沖縄市登川の農民研修センターで開かれている。年3回の風物詩。「秋」は「クロトン祭り」と銘打たれ、お目当ての園芸ファンは多い。花木が芽吹く「春」(3月)、果樹が人気の「若夏」(6月)とは違った特徴である

▼夏と冬の境にあって両方の植物を楽しめる魅力も「秋」ならでは。夏が旬のコンロンカ(アカネ科)の白い花は、みずみずしさをなお強く感じさせる。冬場に開花するツバキが実をつけ、スターフルーツなど果樹も豊富に並ぶ

▼台風の影響で2日遅れて始まった植木市は残すところ2日間。暴風を乗り越えた生命力、季節の移り変わりを植物を通して味わってはいかがだろう。(溝井洋輔)