県出身の元歌手、安室奈美恵さん(41)の引退から1カ月が過ぎた。ライブや花火大会などラストイベントまでのフィーバーは一段落したが、レコード店では今もCDやDVDが売れ続け、14日に安室さんに密着した日本テレビ系の特別番組を放送した琉球放送にも「ありがとう」と反響が寄せられた。長年のファンたちは寂しさを抱えつつ、今日も安室さんの存在に元気をもらう。

嘉数波紀さんの自宅アパートに並ぶ安室奈美恵さんのグッズ。デビュー時からのCDやアルバムは全てそろえている。「これでも一部です」と話す=日、茨城県(本人提供)

 那覇市出身で、茨城県内の病院で看護師として働く嘉数波紀(なみき)さん(24)は、関東に就職した理由の一つを「安室ちゃんのイベントに参加しやすいから」と言い切る筋金入りのファンだ。

 休日のたびに「アムラーの聖地」東京・渋谷や、全国各地の関連イベントに出掛けていたこの1年。ファン同士で安室さんの41歳の誕生日を祝った9月20日を境に、無我夢中の生活は激変した。その10日後には公式サイトも閉鎖されたが「それで元気がなくなったとも言われたくない。情報が更新されない寂しさはあるが、安室ちゃんは変わらず人生を豊かにしてくれるスター」と“アムロス”に立ち向かう。

 那覇にいる母の恵利子さん(54)も、デビュー前からのファン。幸運にもラストライブは前から8列目の席で、娘と共に鑑賞し「安室ちゃんのとびっきりの笑顔が目に焼き付いている。ああ、25年悔いなくやり切ったんだなと感じ、もう彼女の次のステージを応援するしかないと思えた」。

 波紀さんは自宅アパートに安室さんグッズを所狭しと並べ「目と耳で癒やされ、つらいことがあっても元気になれる」。コレクションはスペースが足りず、箱の中や実家に眠っている物も。「将来的には部屋一つをグッズを飾るためだけに使いたい。自分プロデュースの奈美恵ミュージアムですね」と明かした。