請福酒造、多良川、久米島の久米仙と沖縄県工業技術センターは17日、約100年前に沖縄県内の各地で造られていた「イムゲー(芋酒)」の開発、販売に向けた共同の取り組みを発表した。まずは請福酒造が造ったテスト品を19日に開幕する沖縄の産業まつりなどで試験販売し、各社とも来年春の商品化を目指す。

沖縄で庶民に愛された「芋酒(イムゲー)」

イムゲー(芋酒)の商品化に向けた取り組みを発表した泡盛メーカーの代表ら=17日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

沖縄で庶民に愛された「芋酒(イムゲー)」 イムゲー(芋酒)の商品化に向けた取り組みを発表した泡盛メーカーの代表ら=17日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 上流階級で流通した泡盛に対し、イムゲーは雑穀や甘藷(かんしょ)、黒糖など、身近な原料で造り庶民に親しまれた。酒税法の制定で自家製造が規制され、次第に造られなくなったという。

 泡盛3社は業界の活性化や、県産素材の活用で地域貢献しようと協力。他社の参入も歓迎している。

 請福酒造のテスト品「イムゲー 芋酒 IMUGE」は県産紅芋と粉黒糖を使い、芋焼酎のような香りと黒糖の甘い風味が特徴。アルコールは25度。720ミリリットル入りのボトル(1500円)を、産業まつりなどで販売する。

 製品はスピリッツに分類され、他の2社も製造免許を取得し、ノウハウを共有しながら商品化を進める。