福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力旧経営陣3人の第32回公判が19日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれた。武黒一郎元副社長(72)は被告人質問で、事故の約3年前の社内会議で、従来の想定を上回る津波の試算結果が報告されたかどうかについて「覚えていない」と述べた。

 東京電力旧経営陣3人の第32回公判が行われた東京地裁の法廷=19日午前

 冒頭では「原発の責任ある立場にあった者として、皆さまに深くおわび申し上げる」と謝罪し、深く一礼した。武黒元副社長は無罪を主張している。

 社内会議は2008年2月に開かれた。検察官役の指定弁護士は、津波の暫定の試算結果が報告されたと主張している。(共同通信)