扉を開くとブルーライトに照らされたアクアリウムに出迎えられる。まるで水族館に来た気分で足を進めると、所狭しと飾られた珍しいコカ・コーラコレクションに目を奪われる。食事に来たことを忘れそうなほど個性的な喫茶店「慈伴賜(ジバンシー)」が、沖縄県浦添市経塚にある。店長の比嘉良和さん(59)は「これ、全部僕の趣味。お客さんにも楽しんでもらって、長くお店に居てくつろいでほしい」とサービス精神旺盛だ。(浦添西原担当・伊禮由紀子)

鮮やかな魚を眺めながら、ゆったりとした雰囲気で食事が楽しめる

ハマったらとことんハマるという比嘉良和さんが集めたコカ・コーラコレクションの一部=19日、浦添市経塚

100円で3曲聴けるジュークボックス

鮮やかな魚を眺めながら、ゆったりとした雰囲気で食事が楽しめる ハマったらとことんハマるという比嘉良和さんが集めたコカ・コーラコレクションの一部=19日、浦添市経塚 100円で3曲聴けるジュークボックス

ブルーライト

 まず目に入ったのは、約40センチ級のフレンチエンゼルフィッシュ。比嘉さん自ら水の入れ替えや温度調節などの管理をするという店内6カ所の水槽には、さまざまな種類の海水魚が泳ぐ。ブルーライトが幻想的な空間を演出する。

 「食事が青く見えちゃうから最近は白のライトも増やしたんだけどね」と比嘉さん。過去にイナムドゥチのスープが青色に見えてしまったため対処したと苦笑する。

ハマるタイプ

 店がオープンしたのは1989年。内装にはこだわった。10代の頃からこつこつ集めたコカ・コーラグッズを天井までびっしり飾りつけた。

 中には81年7月のチャールズ皇太子とダイアナ妃のロイヤルウエディング記念コカ・コーラも。「ハマってしまうと、とことんのめり込んでしまうタイプなんですよ」

 こだわりは内装だけにとどまらない。食事には国産や県産の野菜を使用。比嘉さん自身が毎朝、農連市場に食材の買い出しに行く。「子どもからお年寄りまで食事に訪れる。食の安全を守ることが大切」と力を込める。

3世代に愛され

 メニューも70種類以上と豊富。ボリュームのある定食や沖縄料理、パスタ、サンドイッチなど和洋中問わず選べ、幅広い年代層の客から人気を集める。

 ランチタイムは午前11時半~午後3時まで。日替わりメニューで700円。ご飯はお替わり自由でドリンク付き。

 店は24時間営業。客のために新聞は地元紙だけでなく全国紙も幅広く取りそろえる徹底ぶり。開店当初からの常連客が子どもや孫を連れ3世代で訪れることも多々ある。比嘉さんは「お店が50周年を迎えるまで、あと20年は頑張りたいな」と夢を描いた。