【福田恵子通信員】沖縄県の海邦養秀ネットワーク構築事業でこのほどロサンゼルスを訪れた研修生の一人、大城里緒さん(沖縄国際大1年)が、リトルトーキョー地区の全米日系人博物館で曽祖父に関する記録を見つけた。同館には、日本人が米国に移民として渡った初期から戦時中に強制収容された様子など、日系人に関する資料が展示されている。

「ゴー・フォー・ブローク・モニュメント」に刻まれた曽祖父の名前を指差す大城里緒さん=ロサンゼルス市リトルトーキョー地区

 大城さんの母方の曽祖父・故比嘉定吉さんはハワイに移住後、第2次大戦中に欧州戦線に派遣された米軍部隊に所属していた。

 同館のデータを調べてもらったところ、すぐに与那原町出身の定吉さんの記録が残っていることが分かった。さらに近隣にある日系人兵士の碑「ゴー・フォー・ブローク・モニュメント」で定吉さんの名前を確認することができた。

 「曽祖父が従軍していたことは聞いていたが、どこの隊に所属していたのか、どういう状況だったのか、詳しいことは全く知らなかった」という大城さん。戦後、ハワイから沖縄に引き揚げた定吉さんに会ったことがあるが、移民や戦争の話はしなかった。実際にモニュメントで名前を目にした時は、感動のあまり涙が止まらなかったという。

 「曽祖父の部隊がどのような働きをしたのか、これをきっかけに勉強していきたい。家族の歴史の一端を学ぶことができて感謝している」と話した。将来は教員になり、ウチナーネットワークの活動の意義を子どもたちに伝えたいと意気込んだ。