【松田良孝通信員】那覇市繁多川出身の上野晶子さん(37)=大阪市=が台湾の手作り布靴ブランド「花見小路」と京都のテキスタイルデザインブランド「青衣 あをごろも」とのコラボをコーディネートし、その第1弾となるオリジナル布靴の販売が9月20日、台北市内で始まった。上野さんは2015年8月、台湾のものを取り扱うネットショップ「Akushu(あくしゅ)」を開設しており「『Akushuがあるから台湾との交流が増えたね』と言ってもらえるようになることが目標」と話す。

コラボの布靴を手にする(左から)上野晶子さんと後藤美由子さん、周薏如さん=台北市

 販売が始まったのは、台湾の高品質な雑貨の発信地として日本でも人気のある誠品(ツェンピン)生活(本社・台北)が同日、台北市中山区にオープンした新店舗。テナントの一つ、花見小路の店には、富士山など青衣のデザイン3種類を使った花見小路の布靴も並んだ。

 上野さんは琉球大大学院で台湾からの引き揚げを研究テーマに選び、在籍中に2年7カ月間、台湾に滞在。修士論文を書き上げた後には、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)台北事務所で4年半働いた。台湾で結婚し、11年9月に大阪へ移った後、Akushuを始めた。

 「履き心地がいい。走れて、かわいいという靴はなかなかない」と花見小路の魅力を語る上野さん。17年2月に京都で開かれた布製品の展示会で青衣を知り、花見小路とのコラボにこぎ着けた。日本では16年6月に販売を始めた。

 花見小路は、京都市東山区にある同名の通りにインスピレーションを得た台湾人女性が14年にスタートさせた。ブランド創設メンバーの一人、周薏如(チョウイル)さんは「上野さんには日本での販売を依頼しているだけではない。花見小路の仲間だ」と信頼を寄せる。

 青衣にとっては海外と初のコラボとなり、企画の後藤美由子さんは「どのような反応があるか期待している」と声を弾ませる。

 上野さんは「やりたいと思っていたことが一つできた。感無量だが、まだ3合目。日本で『台湾の商品なら花見小路だよね』と言われるようにしたい。台湾のものをさらにAkushuを通して発信したい」と話した。