〈太平洋今ぞ鎮めむ神の国〉〈戦まだ続く五歳の児(こ)をながめ〉〈叱られて寝る子が閉めてゆく襖(ふすま)〉  川柳雑誌「番傘」の1942年1月号に掲載された句だ。前年12月に始まった太平洋戦争への熱狂と、穏やかな日常と。歴史の転換点に、わずか十七字に凝縮された人々の思いはさまざまだ。