大弦小弦

[大弦小弦]嘉手納町の実家に集まった親戚が諦めかけたとき、ふいに・・・

2018年10月27日 09:10

 嘉手納町の実家に集まった親戚が諦めかけたとき、ふいに吉報はやってきた。25日のプロ野球ドラフト会議。DeNA育成1位で宮城滝太(だいた)投手(滋賀学園)の指名がネット中継で流れると、母さとみさん(37)の目から涙があふれた

▼「いつも家族に笑顔をくれる。ありがとうと言いたい」と言葉を詰まらせたさとみさん。順風満帆とはいえぬ歩みが喜びをより深いものにしていた

▼小学校1年で北中城村の島袋ホエールズに入団、2年のときに転校して嘉手納ライオンズへ。中学は硬式野球の読谷ボーイズに入って3年で初めて県大会を制覇した。さらに上を目指すと県外高校への進学を持ちかけられたが、さとみさんは迷った

▼2男1女を育てるシングルマザー。学費免除だが寮費などの負担は少なくない。それでも「母子家庭だからできないとは言いたくない」と決意。10代で結婚し夢を諦めた自分と同じ後悔はさせたくないとの強い思いが後押しした

▼ストレートとスライダーが武器の宮城投手。プロのスタートラインに立つが、1・2軍で計70人の支配下登録枠に入るための厳しい競争が待っている

▼嘉手納町はDeNA2軍キャンプ地。町出身初のプロ選手への期待は高まる。まずは地元への凱旋(がいせん)、次は1軍キャンプ地の宜野湾市、そして公式戦登板へと羽ばたいてほしい。(溝井洋輔)

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