石垣海上保安部によると28日午前8時45分ごろ、沖縄県竹富島東側の約1・3キロの海上で「ダイビング船が転覆し、乗員が投げ出されている」と、近くを航行中の観光フェリー会社から通報があった。同保安部が巡視艇で現場に向かい、石垣市内のダイビング店の男性船長(40)とインストラクターの30代の男女、県外在住の30~60代の男性客5人の計8人全員を午前9時半までに救助した。救急搬送者はいないという。

(資料写真)竹富島

 同保安部は29日以降、運航に問題がなかったか船長の調べを進める方針。事故当時、県内全域に波浪注意報が発令されていた。

 同保安部の調べでは、転覆した船は長さ8・92メートル、幅2・45メートル。午前8時20分ごろ、石垣市浜崎町の石垣漁港フィッシャリーナを出港した。

 崎枝方面のダイビングスポットに向けて北上していたが、予想より波が高かったため予定を変更し、竹富島の南側へ航行中だったという。

 船長は南側へ針路を変えて約15分後の午前8時40分ごろ、船尾からうねりを受けて転覆したと話しているという。8人は船外に投げ出され、転覆後の船底に上がって救助を待っていた。

台風26号で強風やしけ続く

 猛烈な台風26号は28日午後6時現在、フィリピンの東海上にあり、時速15キロで西へ進んだ。沖縄地方の沿岸の海域はうねりを伴いしけており、先島諸島は29日にかけ、北または北東の強い風が吹く見込み。沖縄気象台は、強風や高波に注意を呼び掛けている。

 沖縄地方では、しけや波の高い状態が30日にかけて続き、台風の進路によっては先島諸島で大しけとなる恐れがある。

 沖縄旅客船協会によると28日、本島と離島を結ぶ便など44便が欠航した。29日の運航は、多くの便が同日早朝に決定する予定。