9秒でまるわかり!

  • 台風通過から1カ月。固定電話やネットが使えない状態が県内で続く
  • 西日本豪雨など広範囲の災害で、作業員の沖縄への投入が遅れた
  • 緊急通報システムが停止し、持病の発作の時どうすれば…という人も

 台風24号が沖縄本島を直撃して29日で1カ月が経過した。台風24、25号の影響で通信ケーブルが切断され、固定電話やインターネットが使えない状況が県内で続いている。NTT西日本によると28日午後5時現在、2848件の通信障害が本島中南部を中心に発生している。11月上旬の完全復旧を目指すとしている。

台風による通信障害で機能しなくなった緊急通報システム。心臓病を患う男性は「発作が起きたら怖い」と話す=日、今帰仁村古宇利

NTT 1日400人態勢で復旧作業

 復旧作業が長期化していることについて、NTT西日本の広報は「西日本豪雨や台風21号で広範囲に通信障害が発生し、沖縄への作業員投入が遅れた」と説明。さらに「被害申告が次々と出てくる事態は当初の想定になかった」としている。

 台風25号が接近した4日には3761件だったが、その後増え続け、18日には6405件となった。

 復旧にはNTT東日本からの応援部隊も投入し、1日400人態勢で作業に当たっているとしている。

緊急通報システムも停止 心臓病の男性「不安」

 今帰仁村の古宇利島の北側エリアでも通信障害が続いている。心臓病を抱え1人で暮らす男性(71)は、村が設置した緊急通報システムが作動しないため「発作が起きたらどう助けを呼べばいいのか」と、不安な日々を送っている。非常ボタンを押せば119番通報されて救急車が駆け付ける仕組み。

 男性は「近所の人が毎日気に掛けてくれるけれど、寝ているときに発作が起きたら怖い」と心配する。

 2年前にシステムを設置し、不整脈で3カ月に1度の頻度で利用してきた。家の中では非常ボタンを携帯し、寝るときも枕元に置いている。男性は携帯電話も持っておらず、「家族には友人の携帯電話を借りて連絡している。一日も早く復旧してほしい」と求めた。