沖縄県浦添市のANA SPORTS PARK浦添(浦添運動公園)内の遊具広場に薬剤がまかれ草や芝生の一部が枯れた問題で、まかれた薬剤は除草剤であることが31日、分かった。公園の指定管理者から委託を受け実際に薬剤をまいた下請け業者が虚偽の報告をしていた。問題の発覚を受けて市は1日から複数の専門機関に依頼して土壌調査を実施。松本哲治浦添市長は同日会見を開き、経緯を説明する。

除草剤散布で一部の芝生が枯れ、安全確認ができるまで立ち入り禁止となった広場=日、浦添運動公園

除草剤散布で一部の芝生が枯れ、安全確認ができるまで立ち入り禁止となった広場=日、浦添運動公園

 薬剤散布について指定管理者は当初、市に対し「植物成長調整剤を使用した」と説明していた。指定管理者と業者は市に謝罪し、31日に報告書を提出した。

 また、市と指定管理者の間に結ばれていた協定書には公園の除草方法について「公園内の芝や草地、のり面を機械か手で刈ること」と明記されていることが分かった。

 事態を受け、浦添市はホームページ上で周辺住民や公園利用者に対し「散布前の十分な事前周知、散布後の立ち入り禁止表示などの注意事項が守られておらず深く反省する」と謝罪。今後、薬剤散布による健康被害がなかったかを確認する方針だ。

 広場の使用については、土壌や公園内の水路の水を採取した上で、複数機関に調査を依頼し、安全性が確認されるまでは立ち入り禁止の措置を講じる。指定管理者の処遇については、今後協議した上で決定するという。

 業者が使用した除草剤のメーカーは今回使われた除草剤について、内閣府食品安全委員会などで安全性は認められているとしている。

 一方、全国の公園管理に関する調査研究をしている一般財団法人公園財団(東京都)は「公の場所では、なるべく薬剤を使用せずに人の手で草を刈るのが基本的な考え」とした上で、「やむをえず薬剤を使用する場合も、所管する自治体と十分協議した上で、使用上の注意を守って正しく使う必要がある」と説明した。

 同問題を巡っては、公園の指定管理者が9月17、18日の2日間、広場ののり面を中心に薬剤を散布。所管する浦添市教育委員会には薬剤使用について事前事後の報告はなく、近隣住民からの指摘で発覚した。

除草剤散布で一部の芝生が枯れ、安全確認ができるまで立ち入り禁止となった広場=31日、浦添運動公園